生命、自由、財産。民主主義の青写真を書いた哲学者。
会話のきっかけ
人生の歩み
ジョン・ロックはイングランドのサマセットで清教徒の弁護士の息子として生まれた。イングランド内戦の混乱期に育ち、この経験が後の政治哲学に深い影響を与えた。ウェストミンスター校で古典教育を受けた。
クライスト・チャーチ・カレッジに入学し、古典学、修辞学、哲学を学んだ。当時の主流だったスコラ哲学に不満を感じ、実験科学と医学に関心を向けた。ロバート・ボイルらの科学者と交流を深めた。
初代シャフツベリ伯アンソニー・アシュリー・クーパーの侍医兼顧問となった。この関係を通じて政治の世界に深く関わるようになり、自由主義的な政治思想を発展させる契機を得た。
名誉革命を正当化する『統治二論』を出版した。自然権、社会契約、抵抗権の理論を展開し、専制政治を批判。この著作はアメリカ独立宣言やフランス人権宣言に直接的な影響を与えた。
主著『人間知性論』を出版し、経験論哲学の基礎を確立した。人間の心は「白紙」であり、すべての知識は経験から得られるという主張は、啓蒙思想の哲学的基盤となった。
72歳でエセックスのオーツで死去した。「自由主義の父」として、彼の思想は近代民主主義、人権、政教分離の理論的基盤となり、今日の西洋政治思想に計り知れない影響を与え続けている。
