「人間コンピューター」キャサリン・ジョンソン:NASAの先駆者、月への軌道を計算し、障壁を打ち破った。
会話のきっかけ
人生の歩み
ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリングスでアフリカ系アメリカ人の家庭に生まれる。幼少期から数学に並外れた才能を示し、当時の人種差別社会において教育を受ける機会を懸命に追求した。
ウェストバージニア州立大学を十八歳で首席卒業。数学と フランス語の学位を取得し、黒人学校で数学教師として教壇に立つ。人種隔離政策下で限られた機会の中、数学への情熱を持ち続けた。
NASAの前身であるNACA(国家航空諮問委員会)のラングレー研究所に「人間コンピューター」として採用される。当時は人種と性別による差別が公然と存在する中、その卓越した計算能力で頭角を現した。
アメリカ初の有人地球周回飛行の軌道計算を担当。宇宙飛行士ジョン・グレンは打ち上げ前に彼女に計算の検証を直接依頼した。「彼女がOKと言えば、私は飛ぶ準備ができている」という言葉は歴史に残っている。
アポロ11号の月面着陸ミッションにおいて、月着陸船と司令船のランデブー軌道計算に貢献。人類初の月面着陸という歴史的偉業の裏で、彼女の正確な計算が宇宙飛行士たちの安全を支えた。
九十七歳でオバマ大統領から大統領自由勲章を授与される。映画『ドリーム』で彼女の物語が広く知られるようになり、人種差別と性差別を乗り越えた先駆者として、若い世代に希望と勇気を与え続けている。
